クリニックブログ

2017.04.01更新

歯の磨き方

 こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

 前回、石丸さんが虫歯について書いた際に虫歯予防で大切なのは歯磨きだと書いていましたね。虫歯だけではなく歯周病予防にも毎日の歯磨きが大切です!毎日の歯磨きでお口の健康維持ができます(^O^)/
でも、ただ磨くだけではなく、虫歯や歯周病の原因の歯垢を落とせる磨き方をしましょう。

 今回は歯の磨き方について、歯ブラシ、歯磨き粉の選び方について書きますね!

◎歯の磨き方のポイント

① 軽い力で小刻みに動かす。
 150g~200gの軽い力で1、2本ずつ磨くように動かす。200gって分かりづらいですよね!?結構かるい力です。爪に歯ブラシを押し当てて、白くなるくらいの力とも言われていますが、量りがあれば試してみてください。また、強く当てがちな方は、歯ブラシを持つ指の本数を3本にしてみたり、ペンを持つような持ち方をすると力がかかりすぎなく効果的に磨けます!

② 磨きにくいところを意識して磨く
 歯と歯茎の境目、歯と歯の間は磨きにくく歯垢が残りやすいところです。 歯と歯茎の境目の歯垢を取り続けることで歯周病の予防になります。また歯と歯の間は虫歯になりやすく歯周病が進行しやすいところです。
 歯と歯の間は、意識して磨いても歯ブラシだけだと60%しか落とせません。フロスや歯間ブラシを併用すると85%~95%まで歯垢除去率が上がります!面倒と思われがちですが、ここが大事です!
   
③ 工夫して歯並びにあった磨き方で磨く
 歯並びがでこぼこしているところは、1本1本歯ブラシを縦にして磨いたり、背の低い歯は、脇から磨くことで歯垢が落ちます。親知らずや入り組んでいるところはタフトブラシというヘッドの小さい歯ブラシを使うと磨きやすくなります。

④ 磨く順番を決める。
 順番を決めることで磨き残しを防げます。おすすめは、磨き残しが多い内側から磨くことです。また、歯間ブラシやフロスを先に使ってから、歯ブラシを使うのもお勧めしています!

◎歯ブラシの選び方

 <歯ブラシのかたさ>
一般的には『ふつう』がオススメです。歯ぐきが腫れてて磨くと痛む方、歯の根っこがしみてる方は『やわらかい』がオススメです。『かたい』は、歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるのであまりオススメしません。

<歯ブラシのヘッド>
植毛は縦3列長さは歯2本分くらいの小さめのヘッドで毛先は平らのものが磨きやすいです。歯周病の方はテーパー毛(毛先が細目の)の歯ブラシを使うと歯と歯茎の境目に届きやすいです。

◎歯磨き粉の選び方

① 有効成分を確認する。
<虫歯予防>
  フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど)
 
 歯垢中の細菌が、日々の食事を餌に酸を作り出し歯を破壊して虫歯にします。フッ素は酸の産出を抑制し、歯の修復(再石灰化)を促進するだけでなく、歯の表面を酸に強い構造に変えてくれます。フッ素の濃度は950ppmがオススメです。フッ素の効果を期待するためうがいは少量の水で1回歯磨き後は30分くらい飲食を控えてください。
 当院のオススメは『check up』という歯磨剤です。

<歯周病予防>
  塩酸クロルヘキシジン

 歯周病は、細菌による感染症です。歯周病の原因菌はバイオフィルムという防御膜に覆われており、さらにその多くは歯周ポケットの奥にいます。クロルヘキシジンは歯周病に対する効果が実証されています
当院のオススメは『コンクールジェル』です!

<知覚過敏>
  硝酸カリウム、乳酸アルミニウム

 知覚過敏は歯の表面のエナメル質の内側にある象牙質が露出することで起こります。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムは象牙質の穴を塞いでしみにくくしてくれます。

<着色(歯を白くしたい)>
 炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、無水ケイ酸など

 日々の食事によって歯の表面にはどうしても着色汚れがついていきますが、歯ブラシだけでは、落とせません。研磨剤は着色をおとしてくれますが、研磨作用が強すぎると表面のエナメル質を削ってしまったり歯茎を傷つけてしまう危険性があります。
 当院のオススメはやや高いですが、『White』です!

 <口臭予防>
イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリニウム、トリクロサン

  
② 低研磨のもの
エナメル質削れや歯ぐきのダメージリスクのため歯の健康のためには、低研磨のものがオススメです。

③ 低発泡のもの
泡立ちが良すぎるとちゃんと磨けてなくても磨いた気分になりがちなので、あまり泡立たない方がオススメです。

まとめ
 歯磨きで歯垢を落とすことで虫歯や歯周病を予防し健康を手に入れましょう。そのために、自分の磨きにくいところやよく問題を起こす部位を知っていると、気を付けて磨けたり工夫したりでき、歯垢をよく落とせます。またご自身でよく磨いていても少しずつ歯ブラシの当たりにくいところは、歯垢が蓄積されていきます。

 また、歯垢は2日停滞すると、歯ブラシでは除去できない歯石になってしまいます。歯医者さんでの定期的なクリーニングできれいにすることで、将来残る歯も多くなります。長くご自身の歯で美味しく食べるために、ぜひ定期的にクリーニングをお受けになってください!

 杉澤デンタルクリニック行徳にてクリーニングを受けたい方は、是非ご相談ください!

杉澤デンタルクリニック行徳
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