クリニックブログ

2018.05.02更新

こんにちは。市川市にある杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。
ゴールデンウィーク真っただ中ですね!
皆さんいかがお過ごしですか?


今回は『歯肉炎と歯周炎の違い』について書いていきます。


歯肉炎と歯周炎の違いは炎症の範囲にあります。
実際は歯肉炎も歯周炎も歯周病の一部です。


歯周病とは口の中の歯周病菌が原因で歯を支えている歯の周りの組織の歯ぐきや顎の骨に炎症を起こす病気で、重度になると歯を失う原因になります。
はじめに歯肉炎が起こり、放っておいてしまうと歯周炎に進行してしまいます。


歯肉炎
歯周病の中で軽度な病気で炎症は歯ぐきのみに限局しています。そのほかの歯の周りの組織は健康なままなので早期に治療を行うことで、元の健康な状態に戻ることができます。

歯周炎
炎症が歯ぐきだけでなく歯を支えている顎の骨にまで拡がり骨の一部が失われている状態です。失われた骨を戻すことは難しく、元の健康な状態には戻れません。
失われた骨の位置で歯ぐきが引き締まり治っていくので、歯ぐきが下がった感覚や歯が伸びた感覚、歯と歯の隙間があいたような感覚があるかもしれません。


歯肉炎の治療法
炎症が歯ぐきの表面付近だけなので、自宅でのケアや歯科医院での治療により元の健康な状態に戻れます。自宅では歯垢をしっかり落とせるようにブラッシング指導を受け、歯ブラシの届きにくい歯間には、フロスや歯間ブラシも併用しましょう。
また毎日の歯磨きで除去しきれない汚れを歯科医院で取ることで早期治療になっていきます。毎日のケアをきちんと行わないと何度も再発しやすい病気なので、定期的に検診、クリーニングも受けましょう。


歯周炎の治療法
歯周炎まで進行してしまうと、骨などの歯ぐき以外の組織まで炎症が拡大してしまい、ていねいな歯磨きだけでは、改善が難しく歯科の治療が必要です。大掛かりな治療になることや、治療も長期間かかることもあります。
軽度の歯周炎では、歯ぐきの中にかくれた歯石を麻酔をした状態で取っていきます。中等度に進行している歯周炎では歯ぐきの中のかくれた歯石取りをした後、経過をみて外科処置や再生療法を行うこともあります。重等度まで進行して保存が難しい場合は、抜かなければいけないこともあります。


まとめ
歯肉炎の状態だと元通りに治りますが、歯周炎に移行してしまうと元通りには戻りません。歯肉炎のうちにまたは歯周炎の場合は早いうちに治療して健康で引き締まった歯ぐきにしましょう。ただ、歯周病は気付かないうちに進行してしまうので、症状が無くても、歯医者を受診して、歯ぐきに腫れがないかチェックしてもらいましょう。また歯周病は再発しやすいので定期的にクリーニングを受けましょう!

杉澤デンタルクリニック行徳の歯科医師は日本歯周病学会認定医です。お気軽にご相談ください。

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