クリニックブログ

2017.05.25更新

詰め物1

 

こんにちは! 市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の渡邊です。

虫歯になってしまうと、その虫歯で溶けた歯を削り、虫歯の部分を取り切らなければなりません。そして取り切った後の穴の部分は穴のままではだめなので、キレイに人工的なもので詰める必要があります。今回はその虫歯を削ってできた穴を詰める材料の詰め物について書いていこうと思います!


☆詰め物とは? 詰め物と差し歯(被せ物)の違い


◦差し歯(被せ物):歯全体を覆う人口の被せ物。主に神経がない歯に用いることが多い。
 銀歯、ゴールドクラウン、ハイブリッドクラウン、オールセラミッククラウン...


◦詰め物:虫歯を取り除いた所や欠けた部分を人工的に部分的に詰めるもの。
 樹脂(プラスチック)、メタルインレー、ハイブリッドインレー、セラミックインレー...


☆詰め物の種類とそのメリット・デメリット


保険診療の場合

【メタルインレー】銀合金の詰め物

〇メリット
・金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にでも使用ができる
・保険内なので安価でできる
▲デメリット
・金属なので見た目が良くない
・精度が落ちやすく、詰め物が取れてしまうことがある

・何年かすると金属が錆びて溶けだし歯や歯肉の変色、金属アレルギーを引き起こす


【CRインレー】樹脂(プラスチック)の詰め物

〇メリット
・見た目が良い
・保険内なので安価でできる
▲デメリット
・プラスチックは色を吸収してしまうので変色しやすい
・割れて、そこからまた虫歯になりやすい

・特に力がかかる大臼歯では適応に限界がある


自費診療の場合

【ハイブリッドセラミックインレー】→プラスチックとセラミックが合わさったもの

〇メリット
・見た目が良い
・金属を使っていないので歯や歯肉の変色、金属アレルギーを引き起こす可能性がない
▲デメリット
・プラスチックも使われている為、やや変色の可能性がある
・割れやすい
・保険外なので値段が高い


【オールセラミックインレー】→すべてセラミックだけでできたもの

〇メリット
・見た目が良い
・ほとんど変色しない
・汚れ(プラーク)が付きにくい
・金属を使っていないので歯や歯肉の変色、金属アレルギーを引き起こす可能性がない
・精度が良い
▲デメリット
・噛み合わせの強さによっては割れることもある
・保険外なので値段が高い


【ゴールドインレー】→金合金や白金加金(金にプラチナを加えたもの)で作られたもの

〇メリット
・金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にでも使用できる
・適合が良く、二次的な虫歯になりにくい
・金属の溶けだしによる歯や歯肉の変色、金属アレルギーを引き起こす可能性が低い
(※可能性が低いだけで必ずしもアレルギーを引き起こさないわけではありません!)
▲デメリット
・金属なので見た目が良くない
・保険外なので値段が高い


【まとめ】
色々な種類の詰め物がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。もっともいい素材はご自身の歯です!その歯を虫歯で溶かされないように日々のオーラルケアに気を付け、また定期的にクリニックでの専門的なクリーニングが重要になります。

杉澤デンタルクリニック行徳では、もし虫歯になってしまい詰め物が必要になった時にその部位や審美、費用、期間など患者様と相談して決めていく方針です。お気軽にご相談ください!

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2017.05.18更新

予防

 

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の松井です。

 歯医者に定期的に行かれていますか?最近はCMなどでも「予防歯科」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。今回は、予防やメンテナンスについて書いていこうと思います。


次の数字は何の割合を示しているかわかりますでしょうか?


スウェーデン・・・・・80%
アメリカ・・・・・70%
日本・・・・・16%


 これは定期的に歯科に定期検診、メンテナンスを受けている国民の割合です。この受診率の差は、年齢が高くなるにつれ残存歯数に現れます。永久歯は全部で28本、親知らず合わせると32本あります。


 スウェーデンの80歳の平均残存歯数は20本に比べて、日本の80歳の平均残存歯数は14本です。定期検診、メンテナンスを受けている人は、受けてない人に比べて残る歯が多いということです!
※日本では30代女性の定期的な検診やメンテナンスの受診率が44%とほかの層よりは高いようです。(ライオン調べより)


 因みにある程度のお食事に困らない歯の本数は20本なんです。人は3歳で20本の歯を獲得し、お食事に困らないようにできているのかもしれません。いつまでも美味しくお食事を楽しみたいものですね(^O^)


《予防メンテナンスを受けていると・・・》


☆歯を健康に保ち、ご自身の歯で長く食事や会話を楽しめる


 一度治療した歯は、健康な歯よりも細菌に感染しやすく再度治療になる可能性が高いです。そしてそれを繰り返したり、放っておいたりすると歯を失う原因になります。歯を失い入れ歯になると、噛みづらくなった、口元が気になって会話を楽しめないという声も聞きます。歯は、失ってからでは遅いのです。


☆不具合も早期発見、早期治療


 虫歯も歯周病も進行してしまう治療回数は多くかかり、費用も高額になることもあります。早いうちに治療することで回数、費用の負担が減ります。結局、定期的に検診やメンテナンスをしているほうが通院回数や費用が少なく済むことが多いです。

《メンテナンスの方法》


 今ある歯を健康に保つには、主な原因のプラーク(細菌のかたまり)を取り除き続けることです。


〇セルフケア
 プラークは、食後8時間程度で生成され、約48時間で歯石になってしまいます。なので、毎日のご自身の歯磨きが大切です。当院では染め出しなども使ってご自身の磨き方でプラークが取れているか、、、また取れていない場合どのように磨いたら取れるか磨き方を確認させていただきます。最初は恥ずかしいかもしれませんが、目標ができてオーラルケアに対するモチベーションがあがります。

〇プロフェッショナルケア
 歯と歯の間、歯と歯茎の境目の溝は歯ブラシが当たりにくく、プラークが溜まりやすいです。放っておくとプラークは、拡大、強化し虫歯、歯周病が進行してしまいます。セルフケアで届きにくい部分のプラークを、定期的に歯医者さんでクリーニングをしていきます。また、セルフケアで簡単に汚れが落ちやすいようにツルツルに研磨します。

《まとめ》
 定期検診や、メンテナンスは痛みのない診療です。歯のざらつきやヌルつきが取れツルツルな舌触りになります。

 杉澤デンタルクリニック行徳では、定期検診やメンテナンスを受けて頂き、ご自身の健康な歯で長く食事や会話を楽しめるようお手伝いいたします。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2017.05.11更新

医療安全

 

こんにちは!市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の丹治です。


 歯医者さんでは、虫歯の治療や歯周病の治療や親知らずの抜歯など色々な治療をします。そんな時、使用している器具の衛生管理や患者さんが急に気分が悪くなった時の対処法など安心して患者さんが治療を受けられる体制を整えないといけません。今回はそんな衛生管理・医療安全について書いていきます(^^)


まず・・・
 当クリニックは『偶発症など緊急時の対応や院内感染症対策として装置や器具の設置などの取り組みをしっかり行っている』と国に認定されております。
(この認定を受けている歯科医院は全国の歯科医院のわずか15%!程度のようです。)


具体的には下記のことなどすべての要件を満たしていなければなりません。


◦診療器具の患者ごとの交換や、専用の機器を用いた洗浄・滅菌処理を徹底する等十分な感染症対策を講じていること。 
◦緊急時の対応が可能な医療機器(AEDや酸素ボンベとマスク、血圧計、パルスオキシメーター)を常備していること。
◦ 偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう、別の保険医療機関との事前の連携体制が確保されていること。
◦ 削ったカスなどを患者様や、スタッフが吸入しないように、掃除機のようなバキュームを常備していること。
◦指定された講習会を受講すること。


☆スタンダードプリコーション(標準予防策)とは?

 感染症の有無に関わらず全ての患者に対する疾患の非特異的な予防策のことを言います。全ての患者の血液・汗を除く体液だけでなく、分泌物・排出物・損傷した皮膚・粘膜など全てを感染源とみなし、予防策を行うということです。

☆そもそも消毒とは?滅菌とは?

〇消毒とは
 対象となる病原微生物を死滅または除去する方法。(必ずしもすべての微生物を除去するわけではない)アルコールやヨード、塩素系などがこれに当たります。


〇滅菌とは
 すべての細菌・ウイルス・微生物を死滅または除去する方法であり、病原性をなくすレベルの達成を目的とした消毒とは異なります。


☆当院での取り組み

<滅菌器>
クラスB

 Europe規格であるEN13060に準拠した「クラスB」プレポストバキュ-ム式の滅菌器を使用しております。滅菌前にチャンバー内で真空と蒸気の注入を交互に繰り返すことで、削る機会の内部の中腔パイプ内の残留空気を抜くことで、蒸気を細部まで行き渡らせ滅菌を行います。ドイツ製であり、医療用滅菌装置において世界トップメーカーであるMELAG社の滅菌機です!

<酸素ボンベ+マスク と 生体モニター>

ボンベとモニター

 急に体調が悪くなった時に全身の状態を把握するために用意しています!血圧や心電図、酸素飽和度などが測定できます。


<口腔外バキューム>

 口腔外バキューム
 

  歯科では歯だけでなく、被せ物や詰め物、入れ歯などを調整するために削ることが多いです。そのときに発生する粉塵を患者様やスタッフが吸わないようにしてくれます。


<AED:自動体外式除細動器>
AED

 心室細動と呼ばれる心臓がこまかくふるえ、血液を送り出せなくなる不整脈かどうか 心臓の状態をAEDが判断し、電気ショックが必要かどうかを教えてくれて、必要なら電気ショックを与えて正常な脈に戻します。

〇当院との連携病院
 東京歯科大学市川総合病院

☆まとめ
 医療安全や感染予防などなかなか見えづらいところのことですが、医療施設では特に大事ですよね!杉澤デンタルクリニック行徳では患者様に安心して治療を受けてもらえるように、また安全な医療を提供できるよう日々努力しております。

杉澤デンタルクリニック行徳
千葉県市川市行徳駅前2-17-2 T.NKビル2F
047-317-4908

2017.05.06更新

歯ぎしり食いしばり2

 

こんにちは。市川市行徳の杉澤デンタルクリニック行徳の石丸です。

新学期がはじまりましたネ( ∵ )♩

新入社員さん、新入学生さんおめでとうございます!!

環境が変わり、ストレスを感じやすくなった人もいらっしゃると思います。そこで今回はそんなストレスが原因の一つとなる「歯ぎしりと食いしばり」についてお話したいと思います。

歯ぎしりと食いしばりとは…

 歯ぎしりや食いしばり、カチカチと上下の歯を無意識的に噛み合わせることを『ブラキシズム』といいます。「就寝中」や「うとうと」している時、デスクワークなど集中している時など、無意識に歯を食いしばっている方は比較的多いとされています。本来であれば食事中ではないので、歯や顎はお休みしている時に相当な力がかかってしまい、歯や歯の周りの組織や顎の関節に大きな負担がかかってしまいます。そのような大きな負担により様々な障害や症状が生じてしまいます。

ブラキシズムの種類

〇歯ぎしり(=グライディング)
 上下の歯を無意識に擦り合わせてしまう状態のことを言います。寝ている間にされていることが多く、“ギリギリ”といったような音がでます。起きているときに動かそうと思っても動きをするのは難しいです。

〇食いしばり(=クレンチング)
 上下の歯を無意識に噛みしめてしまう状態のことを言います。意識的に食いしばる時の歯にかかる力はご自身の体重ぐらいといわれています。しかし、無意識的にしてしまう食いしばりはその2~7倍とも言われています。通常の硬い食べ物をかむ力は10数kgですので、体重の何倍もの相当な力がお休み中にかかってしまいます。
 特にクレンチングは、歯周病を悪化させる悪習癖と言われています。歯ぎしりに比べ、他の方に気づかれにくく、ご自身でもわからないことが多いです。

〇カチカチ早く上下の歯を嚙合わせる(タッピング)
 ブラキシズムの中では多くはないですが、時々いらっしゃいます。上の歯と下の歯を部分的に(特に前歯~小臼歯)接触させてしまう習癖で、無意識ではありますが起きている時が多いです。

歯ぎしり・食いしばりの原因
 まだ、はっきりとした原因は解明されていません。咬む筋肉の緊張やストレスなどが原因ではないかと考えられています。

歯ぎしりの治療方法

〇マウスピースを作製する。
マウスピースにはやわらかいタイプのものと硬めタイプのものがあります。厚さも1mm、1.5mm、2mm以上と様々あります。
マウスピースと聞くとボクシングやラクビーなどをやっている方がつけているイメージがありますよね。でも、このマウスピースはスポーツ用の物ではなく、歯ぎしりや食いしばりから歯を守るための物なのです。 “ナイトガート”や“スプリント”と呼んだりします。

◦ハードタイプ
一般的にはハードタイプのマウスピースを作製することが多いです。メリットとしては硬く、歯ぎしりや食いしばりに対しても壊れにくく、また、穴が開いたとしても修正が可能です。デメリットとしては、やや硬いために特に最初は違和感があるということです。

◦ソフトタイプ
ソフトタイプのものはハードタイプのものに比べてお口の中に馴染みやすいですが、歯ぎしりや食いしばりの力が強い方だと破けてしまいます…。また、特殊な材料で作られているため修正が難しいです。

歯ぎしりや食いしばりを自覚または指摘された方には基本的にはハードタイプをオススメしております。歯ぎしりや食いしばりをしているかしてないかわからない状態であれば、最初ソフトタイプで様子を見ることもあります。そのソフトタイプに穴が開いてきて、『歯ぎしりや食いしばりしてる~』とわかってしまうことも少なくありません。

〇自己暗示療法
癖がついてしまっているので上下の歯と歯をぶつけないように意識をして寝る前にも歯ぎしりをしないようにします。そうすることで習慣化していた歯ぎしりをしなくなる場合もあります。

〇口の周りをマッサージする。
緊張していると口の周りの筋肉が凝ってしまうので、マッサージをして筋肉をリラックスさせます。そうすることで小顔を得られます\(^o^)/ベビーオイルを使うとより効果的です!!美肌効果にもつながります♩ ※個人差はあります。

歯ぎしり・食いしばりから起こる症状
 ・歯が擦り減る。または欠ける。
 ・顎が痛む。(顎関節症)
 ・歯がしみる。(知覚過敏)
 ・歯が咬むと痛い。
 ・歯周病の進行を早くする。
 ・肩がこる。
 ・偏頭痛が起こる。
 ・顔が大きくなる。

子どもの歯ぎしり
大人だけではなく、実は子供にも歯ぎしりはみられるのです。子供の歯ぎしりの原因はストレスではなく、寝ている間に無意識に噛み合わせているのです。10歳前後のお子さんで寝ている間に歯ぎしりをしている子は約3割と言われています。成長過程なので深刻に悩む必要はないですが、あまりにも長い(中学生までも続く)などは歯科医院に受診されることをオススメします。

まとめ
毎日のお仕事や家事、学校など歯を食いしばって頑張ることも必要な時もありますが、歯を大事にしてください!

杉澤デンタルクリニック行徳では、ソフトタイプやハードタイプ、色々な厚みのマウスピースを作製しております。保険の範囲内(5千円ほどの負担)での作製が可能ですので、もし歯ぎしり食いしばりについて不安がありましたら、お気軽にご相談ください。

杉澤デンタルクリニック行徳
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